【沼津高専】高専の5年卒業率と進路変更

高専の5年卒業率

沼津高専の高専だより116号の校長のあいさつによれば沼津高専の5年卒業率は80%前後とのことです。

つまり、沼津高専に入学した5人に1人は留年や中退をしているということになります。

高校の留年率と比較すれば著しく高い数字だと思いますが、大学の4年卒業率と比較した場合、高専の5年卒業率が著しく高いとは言えません。

高専は、大学工学部卒業相当の能力を持った技術者を、15歳から20歳までのたった5年間で育成する機関です。そのため、学習する内容は5年間でぎゅっと押し込まれていますし、低学年の数学や物理で躓いてしまうと、高学年の専門科目の授業内容すら理解できないなんてことも珍しくありません。

そのため、低学年からコツコツと勉強をする癖をつける必要があります。

そして、日常的なレポートを期限までに提出することや、テスト前の2週間からしっかり勉強するなどの一定の努力をする必要があります。

高専入学後の進路変更

【1-6】高専の中退・留年について | 高専情報局 の記事で紹介した通り、高専は入学から学年を追っていくごとに進路変更が難しくなります。

これは、高専が共通テストを一切考慮しないカリキュラムを組んでいることに起因します。

中学校の同級生が高校で共通テスト対策をバリバリ組んでいる中で、高専生は、ブレッドボードを使って回路を組んでいたり、旋盤を回しています。

工学の分野に進むなら、とても効率的な学習ができるのが高専ですが、工学以外の分野に進みたい場合、自分が不利な状況に置かれる可能性があります。

高専を卒業できるだけの努力ができ、モチベーションが保てるのであれば、高専卒業後に大学の文系の学部に編入学するという手もあります。稀に、高専卒業後に文系の大学に編入学する人はいますので、メジャーなルートではないものの、選択肢として存在しています。

まとめ

高専の5年卒業率と、入学後の進路変更についてまとめましたがいかがでしたでしょうか。

共通テストを受けないということは、技術者としてはアドバンテージになる一方、大学受験生としてはディスアドバンテージになります。

中学生向け
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沼津高専情報局

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