推薦選抜の概要
推薦選抜とは
沼津高専における推薦選抜は、中学校における内申が一定以上の学生に対して行われる入学試験で、沼津高専を第一志望とする代わりに、学力検査が免除される仕組みです。
全体の定員の約半分が推薦選抜に割り当てられています。
入学試験の合否は、内申点(45点満点)と面接点(30点満点)の合計点によって決められます。
推薦選抜資格
推薦選抜の受験資格については、以下のように定められています。
1.出 願 資 格
推薦選抜に志願できる者は、次のいずれかに該当する者であって、推薦基準に基づき在学する中学校長から推薦を得た者
⑴ 令和3年3月に中学校又は義務教育学校を卒業見込みの者
⑵ 令和3年3月に中等教育学校の前期課程を修了見込みの者
⑶ 令和3年3月に文部科学大臣が中学校の課程と同等の課程を有するものとして認定した在外教育施設の当該課程を修了見込みの者
中学校長の推薦基準として、以下のようなものが定められています。
2.推 薦 基 準
⑴ 本校を第一志望とする者
⑵ 科学技術に対する興味及び適性がある者
⑶ 人物が優れている者
⑷ 以下の①②の基準を満たす者
①入学志願者調査書の各記録が優良であること
②「各教科の学習記録」に関して、9教科の平均評定が5段階評価の場合で4以上(数学と理科の評価は4以上)であること
⑸ 他の高等専門学校へ推薦選抜の併願をしない者
希望学科の選択
受験生は、希望する学科を3つまで選択をすることができます。ただし、第二希望及び第三希望の学科は選択しないこともできます。
もちろん、受験生の権利として、第二・第三希望の学科を選択することができますが、その選択はしっかりと考えて行うことをお勧めします。
直近数年の状況として、第二・第三希望の学科に合格する可能性は十分あります。そのため、安易に第二第三志望を選択した場合、苦しい高専生活を送ることになる可能性があります。
推薦選抜の日程
2022年度入試は、以下の日程で行われます。
推薦選抜出願日 | 2021年12月21日~12月23日 |
推薦選抜検査日 | 2021年1月15日 |
合格発表日 | 2021年1月20日 |
追試験日(※) | 2021年1月29日 |
(※)新型コロナウイルス等に罹患し推薦選抜が受験できなかった受験生の受験機会確保のために設けられたもので、追試験による合格人数は若干名。
推薦選抜の選考基準
推薦選抜は、75点満点で採点が行われます。点数配分は以下の通りです。
試験項目 | 点数 | |
内申点 | 45点満点 | |
面接点 | 30点満点 |
面接点は、3名の面接員の総合評価によって決められます。
その後、志望学科に関係なく、沼津高専の推薦選抜を受験している人を点数順に並べ、点数が高い人順に第一志望から順に合格が決まっていきます。
不合格時の取り扱い
推薦選抜の入学願書中の、「推薦選抜で合格とならなかった場合の学力選抜受験の希望の有無」の欄に「有」を選択すると、推薦選抜で合格できなかった場合でも、受験料・書類を再度出すことなく、学力試験を受験することができます。
推薦選抜と学力選抜で、志望学科やその志望順位を変えることもできます。
例年の推薦選抜の傾向
例年、推薦選抜を受験して、不合格になった人がその後学力選抜を受験して合格するケースは多いと思います。面接だけと油断せずに、しっかりと学力の方も勉強しておくことをお勧めします。
あくまでも経験則ですが、推薦選抜に合格して沼津高専に入学した人の一部の人が入学後に落ちぶれる傾向があります。留年ギリギリで進級する人や、留年してしまう人もいます。
沼津高専の1年次に入学する方法は今のところ3つあります。推薦・学力・帰国子女です。そのどの方法で入学したとしても、スタートラインは一緒です。
クラスのトップクラスの成績を取るのも、留年すれすれのスリルを味わいながら学校生活を送るのも、入学後の努力でどちらにでもなれます。
推薦選抜に合格した人は、静岡県内の中学校の人であれば、中学校のクラスメートの誰よりも早く入試が終わることも相まって、根拠のない優越感に浸っている人もいるかもしれませんが、より良い5年間を送るためにも、気を抜かない方が良いと思います。
推薦選抜における、中学校長の推薦基準は年々低くなってきています。昔は希望しても入れない学校だった高専は、今ではある程度の学力さえあれば希望すればある程度簡単に入学できてしまう学校になってきています。
前述の通り、推薦選抜における学科の希望は第3希望まで書かないといけないものではありません。全く関心の無い学科に合格するくらいなら、学力選抜で合格した方が良いことすらあると思います。
推薦選抜の歴史
2018年度入試
集団面接の廃止が行われ、個人面接のみが実施されるようになりました。適性試験の廃止が行われました。これにより、推薦選抜は、面接と所属中学校長から送付される内申と推薦書記載事項のみによる選抜が行われるようになりました。(配点は個人面接45点、内申45点、推薦書10点)
2019年度入試
推薦書による加算の廃止が行われました。これにより、推薦選抜は、面接と内申のみで選抜が行われるようになりました。(配点は個人面接30点、内申45点)
推薦基準の変更が実施されました。所属中学校長が推薦できる基準が以下のように変更されました。
変更前 5教科の内申平均4.4以上(ただし数・理は4以上)・4教科の内申平均3.7以上
変更後 9科目の内申平均が4.0以上(ただし数・理は4以上)
まとめ
推薦選抜の受験基準に達している人にとって、沼津高専を第一志望としているならば、受験の機会を増やすことができるのが推薦選抜です。
面接と内申で入学が決まるからこそ、面接には先生も本気で挑んできます。
ぜひ、あなたの気持ちを先生にぶつけてきてください!
※当ページに記載されている情報は、正確かつ最新の情報でない場合があります。予めご了承ください。
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