再入寮の可否の目安
沼津高専寮は、約500人の定員を誇る、国内で最大級の高専寮です。
しかし、例年、定員を超える再入寮希望者がいるため、一部の学生は「再入寮願」を提出したにもかかわらず、再入寮をすることができないという状況が生じています。
毎年、再入寮の選考基準は大きく変わりますが、あくまでも参考として再入寮の基準を示します。あくまでも、個人の経験に基づく、一切の保証の無い参考値です。
再入寮の選考には、例年、以下の指標が用いられます。
・学年
・実家の位置・通学時間
・経済的事情
・寮での役職歴
・寮での役職への内定状況
・指導歴
それらの指標について解説していきます。
学年及び指導歴・役員歴
学年に応じた区分は以下の通りです。
一度でも寮則違反をしている場合、指導歴ありの方の区分が適用されます。
1年次→2年次 | 2年次→3年次 | 3年次→4年次 | 4年次→5年次 | |
指導歴なし | A | B | C | D |
指導歴あり | A | D | E | E |
本部役員階長歴・内定 | S | S | S | S |
※本部役員・階長以外の役員歴のある場合若しくは、本部役員・階長以外の役員への内定がある場合、選考時に多少加味されます。
実家の位置
沼津・長泉・三島・函南・裾野(通学時間30分以内) →Ⅰ区分
上記・下記以外(通学時間1時間以内) →Ⅱ区分
下田以南・静岡以西・平塚以東・身延以北(電車で1時間程度) →Ⅲ区分
島田以西・川崎以東(電車で1時間30分以上) →Ⅳ区分
東京都・山梨県・愛知県及びそれ以外の道府県 →Ⅴ区分
経済的事情
奨学金・授業料免除等の利用状況に応じて選考時に多少加味されます。
再入寮の可否の目安
原則として、再入寮の可否は、学年と実家の位置によって決められます。ただし、役員歴・内定状況・指導歴に該当する場合、そちらが優先されて適用されます。
例として、平塚市に住んでいる2年次→3年次の人の場合は、上の条件によるとBⅢという区分にあたります。しかし、指導歴がある場合は、指導歴の方の区分が優先されて、DⅢとなります。
それぞれの区分ごとの再入寮の可否の目安は以下の表のとおりです。
S | A | B | C | D | E | |
Ⅰ区分 | 1 | 1 | 3 | 3 | 3 | 3 |
Ⅱ区分 | 1 | 1 | 2 | 3 | 3 | 3 |
Ⅲ区分 | 1 | 1 | 1 | 2 | 3 | 3 |
Ⅳ区分 | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 | 3 |
Ⅴ区分 | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 | 3 |
1→原則として再入寮することが可能です。
2→その年の新入生の入寮免除状況などによって、再入寮できる場合もあります。
3→原則として再入寮できないです。
あくまでも例年の再入寮選考の傾向を示したものとなりますが、上の表の通り、主に学年と実家との距離に応じて再入寮の可否が決まってきます。
1・2年生の弾力的運用
沼津高専は低学年全寮制を敷いており、1・2年生は原則として入寮が義務付けられています。
しかし、再入寮希望者の増加に伴い、1・2年生の全寮制の弾力的運用が行われています。
沼津高専と家が近く、家から通学のできる学生は、入寮をしないで、自通を行うということが可能になっています。(上記区分のⅠの人が主に対象)
当然、自通ができる人も、入寮を希望すれば、1・2年次は入寮をすることが可能です。
この弾力的運用は、あくまでも自宅から公共交通機関ないしは自転車で通学できる人に限られています。
原付免許の取得は2年の終業式終了後から可能ですし、下宿ができるようになるのも3年生になってからになっています。その点は注意してください。
寮の荷物の取り扱いについて
寮においてある荷物は、来年度も再入寮をする場合に限って、春休み期間中は寮内に置いておくことが可能です。
春休み期間中に実家で使用しないものに関して、寮内に置いておくことが可能です。一つ注意点として、春休み期間中に寮の自室に入ることができるのは、春休み期間中に2日間だけ設定される開寮日と言われる日に限られます。
寮に荷物を置いていくことは可能ですが、春休み期間中にその荷物を取りに行きたくても、すぐに取りに行くことができない場合があるので注意してください。
再入寮の選考結果が補欠扱いの場合も、荷物を寮内に置いておくことが可能です。しかし、最終的に再入寮することができなかった場合、来年度の開寮の日までに荷物を全て取りに行く必要があるので注意してください。
下宿への変更
再入寮の選考の大まかな日程を示します。(あくまでも例年の傾向です。日程は変わる場合があります。)
- 11月中旬再入寮願い提出締め切り
来年度の再入寮を希望する場合、所定の再入寮願いを期日までに提出する必要があります。期日に1日でも提出が遅れた場合、理由を問わず再入寮ができないので注意してください。
- 2月上旬再入寮選考結果通知
寮務主事から、保護者宛に再入寮選考結果が郵便で通知されます。結果は、「再入寮可能」「再入寮補欠」「再入寮不可」と表記されます。再入寮補欠の場合、補欠の順位が合わせて通知されます。
- 2月下旬新入生進学説明会
新入生の進学説明会の日に、新1年生の入寮者数が確定します。この数字が確定し次第、空いた枠について「再入寮補欠」の人に対して再入寮ができる旨の通知が行われます。
- 3月下旬部屋番号の通知
来年度の再入寮生に対して、郵便で、来年度の棟及び部屋番号が通知されます。
例年の傾向
例年の傾向として、「再入寮補欠」判定を受けた場合でも、その多くの人が再入寮を果たしています。
これには2つの理由があると私は推測しています。
1つ目は、新入生用の寮の枠を多めにとっているためだと考えています。万が一にも新入生の入寮希望者が寮に入れないという事態が起こらないように、多めに枠を取っていると思います。
2つ目は、「再入寮補欠」判定の人への、再入寮可能である旨の連絡が、2月下旬以降に行われるため、既に下宿先を契約してしまったなどの理由による再入寮辞退者が一定数存在するためだと考えています。
そのため、再入寮補欠80位くらいまでの人は、意外と再入寮できたりします。
下宿への変更
再入寮の可否が分かるのは、例年、2月上旬とかなり遅いです。
そのため、再入寮できない場合下宿に切り替える必要のある人は、再入寮願を提出せずに、1月頃から下宿先を探し始めるようにする決断をした方が良い場合があります。
まとめ
再入寮について、例年の傾向を、経験をもとにまとめました。
細かい部分は毎年のように変わりますので、ここに書かれていることがすべてではないですが、目安として参考にしていただけると幸いです。
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