沼津高専に入学した1年次でどんなことを学ぶんだろう?
いきなり工学的なことを学ぶの?
などなど、いろいろ不安に思うことがあると思います。
多分、僕がすべてを解説しきる事はできないと思いますが、精いっぱい高専1年次に学ぶことについて紹介していきます。
高専1年次の勉強
くさび型教育

特色ある技術者教育,国立高専機構 沼津高専,
https://www.numazu-ct.ac.jp/college/infomation/feature,2021年3月29日アクセス
知っている人もいると思いますが、高専は「くさび型教育」という方法を取っています。
「くさび型教育」とは、上の図のように、低学年から高学年になるにつれ、一般科目のウェイトが減り、専門科目のウェイトが増えるような教育方法を指します。
そのため、高専1年次は、一般科目が8割、専門科目が2割くらいなので、そこまで身構える必要はありません。
が、高専1年次の一般科目の「数学」「英語」をしっかりと勉強していないと、後々、後悔することになるので注意しましょう。
科目と単位数
2020年度のデータを元に、1年次に割り当てられている授業の科目を書きだします。
- 物理 2単位
- 化学 2単位
- 地球と生命の化学 1単位
- 保健体育 2単位☆
- 英語 6単位
- 国語・古典 3単位
- 地理 2単位
- 美術音楽 2単位
- 数学 5単位
- ◇学科ごとの専門科目 2単位(学科により☆)
- ◇情報処理基礎 2単位
- ◇工学基礎Ⅰ 1単位
- ◇工学基礎Ⅱ 1単位☆
- ◇工学基礎Ⅲ 1単位☆
一般科目 計25単位
専門科目 計7単位(◇印)
▷地球と生命の化学・・・いわゆる「生物」と「地学」を学ぶ授業。
▷☆のついている科目・・・この科目の単位を1つでも落とすと強制留年。
情報処理基礎
情報処理基礎は、PCを使って学ぶ、いわゆる「情報」の授業です。
学校のメールの使用方法・ネットのモラル・オフィスソフトの使用方法・簡単なプログラミングについて学びます。
物質工学科だろうとこの授業だけは受けることになります。
最後の方で少しだけレベル高いことをやったりするので、頑張ってください。
情報処理基礎、略して「じょり」と呼んでます。
工学基礎Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
1年次の高専らしい授業がこの「工学基礎」というものです。
工学基礎のⅠは座学。ⅡとⅢが実験・実習形式で工学的な基礎を学びます。
工学基礎で学ぶ内容一つ一つはそこまでレベルが高いわけではないですが、工学基礎で学んだことが2年生以降の実験でできていないとしっかり減点されるので注意してください。
そのほかの科目
そのほかの科目は、一般的な高校と似たり寄ったりの感じだと思います。
ただし、一部の文系の授業は、高校より授業数が少ない場合があります。そのため、高校では学ぶのに、高専では学ばないこともあります。
1年次の大変さ
1年次は、そこまで専門科目が無いので、レポートに追われる大変さというものはないですね。
1年次は高校生と同じようなカリキュラムをこなすことになります。
ただし、工学の基礎を学ぶので、1年次の専門科目も気を抜くと2年次以降で後悔することになると思います。
留年について
進級要件の一つとして所定の単位数を取得する必要があります。
1年次に開講されている授業の合計単位数は32単位です。
2年次に進級するためには、29単位を取得している必要があります。
つまり、1年次に4単位以上落とした場合、留年ということになります。
1年次では英語が計6単位分、数学が計5単位分開講されています。
数学か英語が致命的に苦手で全ての単位を落とした場合、留年してしまいます。
同様に、いわゆる文系科目の、国語・古典・地理を全て落とした場合も留年しますので、せめて60点を取れるようにしてください。
まとめ
高専1年生がどんなことを勉強するのかイメージがついたでしょうか?
高専1年次に学ぶことは、基本的には高校1年次と同じです。
が、理系科目を重視されている点と、工学的な専門科目が1年次から組み込まれているという点が高校と違う点として挙げられると思います。
各授業で具体的にどのようなことを学ぶのかを知りたければ、高専WEBシラバスというものに、それぞれの授業に関する資料が載っているので参考にしてください。(WEBシラバスの見方は高専情報局の方で紹介していますので合わせてご覧ください。)
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