科目の種類
沼津高専では、科目が何種類かに分かれており、それぞれによって性質が異なります。
まず、全ての科目は「必修科目」と「選択科目」に分かれます。
「必修科目」の一部の科目については「実験実習科目」に指定されています。
1年次は、ほとんどが「必修科目」と「受講するか選択できない選択科目」で構成されています。
学年を上がるにつれて、徐々に「受講するか選択できる選択科目」が増えていきます。
単位の取り方
単位を取るためには「その科目の出席時数が総授業時数の5分の4以上」で「評価点が60点以上」である必要があります。
ただし、特別な場合に限り、5分の4は3分の2になることがあります。
評価点とは、テストの点数や、課題の評価、小テストの結果などを100点満点で数値化したものです。
例として、テストの点数を70点満点、課題点を10点満点、小テストを20点満点に換算して計算される科目があったとします。この場合、テストで100点を取っても、課題や小テストで努力をしなかった場合、評価点は70点になってしまいます。
テストで全力を出すことも大切ですが、日常的な課題をしっかりと期限を守って提出することも大切になってきます。
この評価点に関することは、シラバスというものに詳しく書かれています。シラバスについては、【2-2】入学生が知っているべき”シラバス” | 高専情報局 で解説しています。
GPA
GPAとは、GradePointAverageの略称で、大学などで良く用いられている成績の指標の一つです。
沼津高専では、GPAを大学編入学時の学校推薦の基準などとして用いています。
GPAの決め方は以下の式により行われます。
T=受講した全ての科目の単位数の合計
A=評価点が80点以上の科目の単位数の合計
B=評価点が70点以上80点未満の科目の単位数の合計
C=評価点が60点以上70点未満の科目の単位数の合計
D=評価点が60点未満の科目の単位数の合計
\[GPA = \frac{A×4+B×2+C×1+D×0}{T}\]
ただし、Tの数字の中に「外部単位制度」により取得した単位数は加算されません。
簡単に言ってしまえば全ての科目を評価点80点以上で取得すればGPAは4となります。
あくまでも目安ですが、大学への編入学を考えているのならばGPAが3以上でないと厳しいです。
また、GPAは1年生からの累積となります。
評語
評価点を元に、評語というものが定められます。
大学や就職先に送られる成績表には、評価点ではなく、評語が書かれることが多いです。
評価点と評語の関係は以下の通りです。
評価点 | 評語 |
---|---|
90-100 | S(秀) |
80-89 | A(優) |
70-79 | B(良) |
60-69 | C(可) |
0-59 | D(不可) |
GPAと似ていますね。学校生活で評語を意識することはあまりないと思いますが、一応こんなものがあるということを頭の片隅にでも置いておくと良いと思います。
席次
クラス内の席次は、評価点平均によって決められます。
特に、大学への編入学を考えている場合、学校推薦を得るためには、「1~4年次の席次の平均が何番以内」などの条件が大学側から課されることがあります。
大学への編入を考えている場合、1年の時から席次を意識するようにしてください。
まとめ
科目の種類・単位の取り方・GPA・評語・席次について解説をしましたがいかがでしたでしょうか。
「実験実習科目」の単位を1つでも落とすと、即座に留年になるので注意してください。
また、編入学を考えている人は、GPA・席次の数字を意識して勉強をした方が良いと思います。
※先生方や在校生の皆様の言いたいことは分ります。「受講するか選択できる選択科目」と「受講するか選択できない選択科目」の区別は教務上存在しないということは認めます。
「受講するか選択できない選択科目」という言葉を正確に言おうとすると、「選択科目のうち、教育課程の別表の備考欄に必ず履修しなければならないという条件が付されている科目」となります。
在校生の私ですら、こんな長ったらしい言葉を理解したくないですし、パッと見ただけでは理解することができないです。
ましてや、入学生にこんな長ったらしい説明をしたくはないので、「受講するか選択できない選択科目」という表記をさせてもらいました。ご容赦ください。
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